筋肉を鍛えれば良い姿勢になる?!
新緑や美しい花々に心癒される季節だなぁと思ったのもつかの間、梅雨入りし紫陽花が見頃になりました。
近年は過ごしやすい時期がとても短く、すぐに暑〜く長〜い夏がやって来るように感じます。
そして薄着になる頃に気になるのが体型や姿勢ではないでしょうか?
今回は「良い姿勢を保つために、筋肉を鍛えるよりも大切なこと」についてお伝えします。
これまで姿勢について悩み「筋肉を鍛えなければならない」と考えていた方には意外なポイントがみつかるかもしれません。
本記事がお役に立てば幸いです。
こんな方にオススメ
✅姿勢を良くする方法を知りたい
✅姿勢を良くするために鍛えるべき筋肉を知りたい
✅姿勢を良くするためにどのようなストレッチをすればいいか知りたい
✅良い姿勢を意識するとすぐ疲れる
✅良い姿勢のコツを知りたい
この記事が提供する価値
✅良い姿勢を保つための3つのポイントがわかる
✅姿勢を良くするために鍛えるべき筋肉がわかる
✅姿勢を良くするために必要なストレッチがわかる
✅良い姿勢を意識するとすぐ疲れてしまう理由がわかる
✅良い姿勢になるためのコツがわかる
筋肉はバランスが重要
良い姿勢を保つためには筋肉のバランスが重要です。
良い姿勢を保つためにどの鍛えるべきか調べた経験があれば「抗重力筋」「体幹」「インナーマッスル」などについて書かれた記事を見ているかもしれません。
確かにこれらの筋肉は、重力に対して身体を起こし、姿勢を保つために重要な筋肉です。
しかし、これらの筋肉が十分に力を発揮できなければ、良い姿勢を意識し続けても、頑張って筋肉を鍛えても、思うような結果を得ることはできません。
筋肉が十分に力を発揮するためには、以下のようなバランスが必要です。
◆深層部にあるインナーマッスルと表層部にあるアウターマッスル
◆身体の前と後ろ の筋肉
◆身体の右と左 の筋肉
◆動作における、動かす筋肉と安定(固定)させる筋肉
このことを知らずに、「この方法はダメだ」とか「全然効果がない」と諦めてしまうのはもったいないと思うのです。
硬くなっている筋肉を緩め、力が発揮できていない筋肉は引き締める
良い姿勢をつくるのために重要なことは、過剰に働いて硬くなっている筋肉を緩め、逆に力が発揮できていない筋肉を引き締め、全身の筋肉のバランスを整えることです。
なぜなら、硬くなっている筋肉のほうに身体は縮みやすく、力が発揮できていない筋肉のほうは身体が伸びやすいからです。
このバランスを整えることにより、力みのない良い姿勢になり、身体をスムーズに動かせるようになります。
例えるなら、ピンと張った雪吊りのような状態が理想的な筋肉のバランスです。
外から力を受けても柔軟に変形と復元を繰り返しながら形を保っています。
弾力と強さの両方を持ち合わせている状態です。
「筋肉が硬い」というのは、雪吊りの紐の一部が縮んで硬くなった状態です。
逆に、「力が発揮できていない」というのは、雪吊りの紐の一部にたるみができハリがない状態です。
いずれも柔軟な変形と復元を妨げる要因になります。
このような状態になると、硬い筋肉及び弱い筋肉の働きをカバーすべく、他の筋肉がサポートしたり、無意識のうちに動きかたをアレンジしたりしています。(「代償動作」といいます)
いわゆる「かばって動いている」状態です。
怪我をしたときや特定の部位が動かせないときは「かばって動く」ことに敏感になると思いますが、日常でも同じようなことは起こっているのです。
これは、原因がよくわからない慢性的な痛みや、ついて欲しくない筋肉がついたと感じる要因になります。
大切なことは「この筋肉を鍛えれば良い姿勢になる」と安易に飛びつかず、硬くなっている筋肉を緩め、力が発揮できていない筋肉を引き締め、全身の筋肉のバランスを整えること。
そして、身体にとって過剰な負担にならない動きを身につけることです。
全身の筋肉のバランスがどのようになっているか、個人差は大きいですが、硬くなりやすい筋肉・力が発揮できていない筋肉は以下を参考にしていただければ幸いです。
私がこれまでサポートしてきた人たちの大まかな傾向です。
◆硬くなりやすい筋肉→首、肩、胸、腿の前側、外腿、お尻、腿の裏
◆力が発揮できていない筋肉→背中、腹筋、お尻、腿の裏、足の裏、骨に近い深層部の筋肉(インナーマッスル)
お尻、腿の裏 についてはどちらにも当てはまることが多いです。
良い姿勢は見た目の美しさだけでなく、身体の機能面でも役立つ
良い姿勢は見た目の美しさだけでなく、身体の機能面にも役に立ちます。
・呼吸がスムーズになる
・内臓機能の活性化
・血流がスムーズになる
・自律神経が整いやすい
・肩こりや腰痛の改善
・身体が動かしやすくなる など
良い姿勢になりたいと頑張っているつもりが、実際には姿勢を崩すほうに働きかけている人をこれまでに多く見かけてきました。
その多くは「筋力が足りないから姿勢が悪い」と思い込んでしまっています。
確かに筋力が足りていない部位もありますが、それよりも筋肉のバランスの悪さのほうが深刻な問題だと考えています。
つまり、硬くなっている筋肉、力が発揮できていない筋肉を 全身でみたときのバランスの悪さです。
「筋力が足りないから姿勢が悪い」→「筋肉を鍛えれば姿勢が良くなる」と安易に考えずに、全身の筋肉のバランスを整える上で必要な筋肉を鍛えることが大切であることをお伝えしたくこの記事を書きました。
また、「ストレッチをすれば姿勢が良くなる」というのも同じ理由で安易な考えかただと言えます。
全身の筋肉のバランスを整える上で必要な筋肉をストレッチすることが大切なのです。
ちなみに、良い姿勢を保つとすぐ疲れてしまう人は以下の可能性があります。
・特定の筋肉が硬い
・特定の筋肉のパワーが足りない
・特定の筋肉の持久力が足りない
良い姿勢のためにエクササイズやストレッチに取り組むときは、硬くなっている筋肉を緩め、力が発揮できていない筋肉を引き締め、全身の筋肉のバランスを整えることも気にしてみてください。
日常の何気ない動作のときの動きやすさや左右バランスを感じてみたり、
ストレッチやマッサージしたときの筋肉の感触を観察してみたり、
身体からのフィードバックをちょっとだけでも味わってみてください。
全身の筋肉のバランスを整え、良い姿勢になるためのヒントになるでしょう。