O脚はこのような状態

O脚は、脚が以下のような状態になっています。

◆腿が内巻き【股関節内旋】
◆スネが内巻き【脛骨内旋】
◆腿が外に開いている【股関節外転】



O脚が気になり内腿を閉じようと頑張っても、ポイントを間違えてしまうとかえってO脚を助長してしまう恐れがあります。


O脚を引き起こす原因はさまざまですが、この記事では「姿勢」と「股関節まわりの状態」について解説し、改善のためのポイントをお伝えします。


数多く紹介されている「O脚改善のためのストレッチやエクササイズ」の中から適切なものを選び、効果的に実施するポイントがわかるようになります。


もし、「O脚の状態」について、すでに知っているようでしたら復習がてらサクッと読んでいただければ幸いです。










O脚は膝が内側に向いている

O脚は股関節とスネが内巻き【内旋】で、内腿や膝が離れている状態です。
ここで重要なのは「内巻き【内旋】」ということです。


内腿や膝が離れていて格好悪いからと、くっつけることばかり意識して内腿を引き締めていると、かえってO脚を助長してしまう恐れがあります。
なぜなら、「内巻き【内旋】」を正さないまま内腿をくっつけるよう動かしている可能性があるからです。


内腿をくっつける働きをする「内転筋」は、股関節を「内巻き【内旋】」させる働きもある筋肉です。
つまり、「内巻き【内旋】」を正さずに内腿を引き締めていると、逆に内巻き【内旋】を助長し、それがO脚悪化に繋がる可能性があるということです。


O脚の改善には、股関節・腿まわりの筋肉のバランスを整え、硬くなっている筋肉はゆるめ、適切に働いていない筋肉は引き締めていくことが大切です。
その中でも、内腿は「内巻き【内旋】」を正しながら引き締めることが重要なのです。


「O脚改善のためのストレッチやエクササイズ」に取り組むときは、お手本のように実施するだけでなく、この重要ポイントをおさえられているか、ぜひ確認してみてください。
完成形まで到達できなくても、重要ポイントをおさえながら実施するクオリティが大切です。


ちなみに、不良姿勢が股関節の「内巻き【内旋】」を誘発することもあります。


代表的なものが、「反り腰」です。
特に、姿勢が悪いからと、胸を張ることを頑張っている人がこのパターンに陥りやすいようです。



(写真は極端な「反り腰」ですが….)
このような不良姿勢の人はO脚になっている可能性があります。
お尻の筋肉を上手に使えず、股関節が「内巻き【内旋】」になりやすいのです。


残念ながら、胸を張りさえすれば姿勢が良くなるというわけではありません。
お腹・腰まわりを安定させ、必要以上に腰を反らないようにしながら胸を張ることが重要です。

やはりこれもクオリティ重視で姿勢を正すことが大切なのです。













 

最後に…..

今回、「O脚のメカニズムと姿勢」について記事を書こうと思ったきっかけは、「姿勢を良くしたい」と頑張っている人ほど「反り腰」を悪化させ、そこから「O脚」や「腰痛」を引き起こしている例を多く見てきたからです。
頑張っているのに、それが報われないばかりか、逆に悪化させていることが残念でなりません。

その人たちに、この重要ポイントをお伝えすると「無駄な筋肉に力を入れ過ぎていて、肝心な筋肉が使えていなかった」と気付き、自分で改善できるようになっています。


めんどくさくて実施しない人もいる中で、ストレッチやエクササイズを積極的に実施できることは素晴らしいです。

せっかく時間と労力をかけるのであれば、効果的に行ってもらえたら…..
と私は思うのです。


そのためには、重要ポイントをおさえながらストレッチやエクササイズを実施することが大切です。

とはいっても、常に重要ポイントを意識し続けるのは大変だと思います。

まずは日常やエクササイズを実施中に、股関節が「内巻き【内旋】」になっていることに気付く、必要(手のひら1枚程度)以上に腰が反っていることに気付くことから始めてみてはどうでしょう?
それが「良い / 悪い」ではなく、どのような場面でそうなりやすいか、どのくらいの頻度でそうなっているか、に気付くことがご自身の体の改善につながっていきます。